日本語教育能力検定試験とは?合格率やメリットなど
日本語教育能力検定試験とは?
公益財団法人日本国際教育支援協会が実施している、日本語教育に携わる人々に必要とされている日本語に関する基礎的な知識や能力を測るための民間の検定試験です。
国家資格ではありません。
しかし、この検定試験に合格すると、日本語教師の有資格者になれます。
試験日
年に1回のみ:毎年10月(第3or4週目)
~*2018年の例*~
申し込み期間:6/8~8/6(当日消印有効)
実施日:10月28日(日)9:00~16:40
受験料:10,600円
試験場所:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
合否結果通知の発送 平成30年12月21日(金)
合格率
約22%~約25%
合格することは難しいです。
1回の受験で挫折する人がほどんどで、2回目の受験者数は前年の半分以下になります。
試験方法
試験Ⅰ:90分・(マーク式)
文法や語彙など日本語を教える基礎となる分野の出題です。
試験Ⅱ:30分・リスニング(マーク式)
学習者の発音の問題点を理解しているか確認します。
試験Ⅲ:120分(マーク式+400字の論述)
日本語教育に関する社会問題です。論述では、日本語教師をする上で起こりうる問題をとりあげ、解決する方法(授業方法や生徒への指導方法)についてまとめます。
検定試験に合格するメリット
❶合格するれば学歴すれば、学歴は関係ない
2017年より、文化庁による『新たな日本語教師資格の解釈指針』が公表されました。
【2017年8月以前】
・日本語教師養成講座420時間の修了
・日本語教育能力検定試験の合格
・大学で日本語教育に関する主専攻か副専攻を修了し、卒業したもの
【現在の基準】
・日本語教師養成講座420時間の修了し、かつ、学士以上の学位を持つもの
・日本語教育能力検定試験の合格
・大学で日本語教育に関する主専攻か副専攻を修了し、卒業したもの
つまり、420時間の修了していても、大学の卒業が必要となります。
高卒の方であっても、検定試験に合格すれば、その壁を乗り越えることができます。
❷日本語学校への就職が有利・給与がアップすることも
検定試験は合格率20~25%の難関資格です。
合格すれば、日本語教師としての知識を証明するだけでなく、
努力ができる人間であるとアピールすることもできます。
❸時間がない・お金がない人でもチャレンジできる
養成講座に通うと、420時間も授業を受ける必要があります。
さらに、教育実習の準備や確認テストの勉強時間も必要になります。
フルタイムで週5日就業している人が、通学することはなかなか難しいですよね。
検定試験の合格を目指すのであれば、テキスト代と勉強時間の確保ができれば大丈夫です。
養成講座は約40~65万円ほどしますが、検定試験の通信講座であれば、約5~10万円ほどで購入できます。テキストや過去問だけであれば、約2~5万円です。
まとめ
いかがでしたか?
日本語教師になるには、検定試験の突破はとても有利です。
試験に合格することはそれなりの根性が必要で、なかなか難しいですが、チャレンジする価値は大いにあります。
日本語教師としてのスキルアップのためにも、挑戦してみてはどうでしょうか??