ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座を受けた感想。よかった点・悪かった点
日本語教師養成講座の王道はヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーの養成講座は、日本語教師になりたいと考えたときに一番ベーシックな資格学校です。大手人材サービス会社による学校なので、知名度も高く、養成講座に通いたい。と思ったらココが検索でも上位に出てくるかと思います。
私が大学生の頃の2017年4月~2018年9月まで、ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座の生徒でした。そこで、今回はみなさん気になるヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座420時間について、良かったと悪かった点についてお話します。
ヒューマンアカデミーの良かった点
◆講師の質がいい・好きな講師を選べる
ほんとうに、教えていただいた先生には感謝しかありません。
授業を心から楽しい!と思えたのは、この養成講座の授業がはじめてでした。
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日本語学校で日本語教師をしている先生から、海外の大学で教えた経験のある先生。
ボランティアメインで活動している日本語教師まで経歴は様々です。職業柄、気さくに話せる先生が多いです。
授業の質問だけでなく、就職の相談や、検定試験の勉強方法なども教えてくれました。卒業後に連絡先を交換し、やりとりをしている講師もいます。そのくらい、これから日本語教師を目指す生徒に愛のある先生が多いです。
また、自分にあった講師に途中で変更してもOK!同じ内容の授業でも、時間や曜日によって講師が違います。
初回受けてみて、他の講師にしたい。と思ったら、別で同じ授業をしている講師に変更もできます。
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◆自分のペースで通える
養成講座では、決められた単元の授業を全て受講する必要があります。曜日や時間ごとに行っている授業が違うので、自分が受講していない授業をどんどん受けていく。ということになります。
大学の必修科目や自動車学校の学科授業と同じような感じです。
例えばこんな通い方ができます♪
(例)主婦さん 通学3ヶ月(週5日)
(例)大学生 通学1年~1.5年(週3日)
(例)会社員 通学2~3年(土日のみ)
よくある資格学校の〇月〇日開催の何時~のコースと決められていません。自分の空いている時間を有効活用して通学ができます。
※受講する授業の順番は問わないですが、はじめに受講しておいたほうが後の授業を理解しやすいということはあります。それは、講師や受付スタッフさんに聞けば教えてくれるので、時間の融通が利きそうな通学をできるのであれば、その順番に受講したほうがいいです。
また、来週だけいけない。となった場合も授業の振替ができるので、自分のライフスタイルに合わせて通いやすかったです。※振替ができない授業が2.3コースあります。
◆実習がとても実践的
日本語教師養成講座では、全て授業の受講後に「外国人教育実習」があります。
自分たちで教案を作成し、45分~60分ほど授業を行います。
ホワイトボードやタブレット、絵カードなども自分で考えます。
実習当日は、日本語を勉強している学生が生徒役として来てくれます。
実習教師からのアドバイスはもちろん、実際に日本語を勉強している生徒からの声が聞けたのは、とても貴重でした。
日本語教師としての現場デビュー前にとてもいい練習になります!
◆就職のサポートをしてくれる
ヒューマンアカデミーには就職部があり、入学して生徒になると、就職のサポートをしてくれます。それは、養成講座を終えて卒業した後でも、卒業生として相談にのってくれます。
そして、その校舎エリアの日本語学校の何校かが集まり、合同説明会も開催しています。逆に、日本語学校の見学会ツアーもあります!
生徒の日本語教師デビューをしっかりサポートしてくれるので、とてもありがたかったです。
◆学生数が多く、モチベーションになる
ヒューマンアカデミーの養成講座をする生徒は他の養成講座よりも、生徒数が圧倒的に多いです。多いときだと40~50人ほどの講義を受けたこともあります。ほとんどの先生がディスカッションやグループの協同作業の時間を与えてくれるので、知り合いが1人もいない環境でも、他の生徒さんと仲良くなれるチャンスは多くあります!
自分と同じ目標に向かって頑張る仲間にも出会えるので、とても勉強のモチベーションになりますよ。
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ヒューマンアカデミーの悪かった点
日本語教師養成講座を受けるなら、ヒューマンアカデミーがとてもおすすめですが。
良くなかった点についても知っておいた方がよいと思うので、述べさせていただきます。
◆事務スタッフのスキルが低い
これは、私が通っていた校舎だけでなく、全体的に言えることです。
日本語教師養成講座には、単元があり、その単元を終えるとテストを受ける必要があります。事務の方から別のテスト解説が書かれた用紙がが配られました。幸い、私はそのテストは受けたことがあるものだったので、良かったですが。完全に解答漏洩ですよね。
また、ハローワークの助成金申請をしていた生徒さんからの話ですが。
助成金を受けられる条件について。ハローワークの既定とヒューマンアカデミーの既定が違っていたそうです。その説明もまったくなかったうえに、条件によってはあと1ヶ月卒業が遅れていたら助成金を受けられなかったそうです。
事務や受付スタッフの教育がしっかりできていないと感じました。
◆テキストの脱字や間違いが多い
修正のお詫び用紙がテキストに挟まっていることが多いです。
ヒューマンアカデミーの日本語教育能力検定試験の赤本や対策テキストも同様です。
ですが、基本的に講師がつくった解説プリントをもとに作成するので、420時間の授業内で支障はありません。日本語教師向けのテキストを制作している別の会社のものも多く使われているので、そこまで心配することはありませんが。
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入学する前に知っていたほうが、ギャップもなくなると思ったのでふれさせていただきました。
その他にも大手企業のはずなのに、「え?」と思う点がいくつかありますが。生徒のみなさんに大きな支障はないのでこの辺で。
【まとめ】
いかがでしょうか?
今回は、ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座420時間の受講レビューについてご紹介いたしました。
このサイトでは、日本語教師に関するコラムや日本語教育能力検定試験の解説などをとりあげています。気になった記事があれば、ぜひお立ち寄りくださいね♪