ゆずりば語学研究所

~日本語教師による語学に関わる情報ブログ~

日本語教師になる費用は?学費やテキスト代など。

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日本語教師になりたい!そう思ったとき、気になるのはかかる費用

 

まずはじめに。分からない方もいるかもしてないので、日本語教師の資格について説明します。日本語教師として採用されるための条件として、以下3つのいずれかを求められます。

 

①大学で日本語教育の主・副専攻課程を修了

②420時間以上の日本語教師養成講座を修了(通信または通学)

日本語教育能力検定試験に合格

 

この中のどれかを選ぶか?で費用は変わってきます。

3つのうちいずれかがあれば大丈夫なので、ぞれぞれどんな方法があるのか?についてご紹介したいと思います。

 

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日本語教師養成講座420時間を受講する

 

日本語教師になろう!と決めたら、まず養成講座を受講するというのが王道なプランです。

初心者日本語教育の勉強をはじめるとしたら、ここからスタートするといいと思います。

 

養成講座の講師の授業でしっかり知識をインプットできます。日本語教育の勉強には、専門用語がかなり多く、自力での勉強はかなり根気が必要です。養成講座であれば、講師の話している言葉のシャワーを第一段階で浴びることができるので、日本語教育の勉強の導入として、適切なプランかと思います。通学と通信の2つプランがあるので、お教えいたします♪

 

◆通学制

養成講座をしている資格学校によって学費は様々ですが、平均して50~60万円程度になります。通学なので金額は高い傾向にありますが、外国人教育実習があったり、就職のサポートもしてくれる場合が多いです。今後、日本語学校で教師になりたい。職業にしていきたい。という方は、このプランがおすすめです。

 

養成講座によっては月10.000~の分割払いで組むこともできます。自分のペースで無理なく学費払うことができる制度もあります。

 

通信制

養成講座はパソコン1台あれば、自宅で受けることも可能です。費用は平均して15~20万円ほど。通学制よりもかなり安価です。場所や時間を問わないので、自分のペースで勉強を進したいという方にはオススメなプラン。

しかし、デメリットもいくつかあります。実技・実習がないことが多く、実践的な経験は積みにくいです。日本語学校の条件として、通信制の養成講座は不可とする学校もあります。不可としていない場合も、実際にどのように教えるかがトレーニングできないので、採用されたとしてもそこで苦労をすると思います。

また、自分で学習をコントロールしないといけないので、モチベーション維持が難しい方には不向きでしょう。日本語ボランティアなどのために資格だけほしい人であれば、実践力をそこまで問われないので、大丈夫でしょう。

 


 

 

日本語教育能力検定試験に合格する

◆通信で講座DVDを視聴

日本語教育能力検定試験をする人のほとんどが通信講座を受講しています。

通信講座は5~15万円と幅広いです。

 

通信講座で勉強した人はそうでない人に比べて、合格率が高いというデータもあります。

 

養成講座の授業と範囲が重なっている点は多くありますが、養成講座で深く触れられていない部分が頻繫に出題されるものもあるので、検定試験の対策のための勉強をする必要があります。なので、養成講座だけを受講している方でも、通信講座をとる意味は十分あります。

 

また、通信の養成講座と同様に、時間と場所は自分で決められるというところも大きなメリットです

 

◆通学で日本語教育能力検定試験の対策講座を受ける

養成講座だけでなく、日本語教育能力検定試験の対策講座をしている資格学校もあります。

公務員試験の資格学校などと同じように、資格をとるために勉強する環境を整えることができます。費用はおおよそ6~12万ほどです。



◆独学をする

通信教育もスクール教育も受けないという人は、「日本語教育能力検定試験の合格」を狙えば、日本語教師としての要件は満たせます。

参考書2~3冊とや過去問4年分を購入すると、全部で2~3万円ほど。 中古で購入したり、大学図書館で借りるなどすれば、さらに費用を抑えることができます。

どの方法よりも安く、勉強時間だけ確保できればいいので、早く日本語教師の資格をとることができます。ただ、10月の年に1回しか開催されないので、タイミング的に養成講座を受講したほうが早い場合もあります。

そして合格した場合、知識があることは証明されましたが、教員として教えるという力をアピールできません。日本語教師として、食べていきたいのであれば、養成講座の受講も併用することをおすすめします。

 


 

 

大学で日本語教育の主・副専攻課程を修了

 

大学の要件を満たしたい方は、大学に学費分が必要です。最低でもおよそ(50~120万円×4年になります。大学によって学費はさまざまですが、一般的に国公立大学で年間50万~、私立大学で100万円~と考えて頂ければと思います。

高校生以下で、これから大学に通うという方にはかなりおすすめです。

他の大学生と同じように、大学生として授業を受けて、卒業したら日本語教師になれる権利がもらえるんです!

ただ、社会人の方の場合、このプランはかなり難しいです。

 

まず、大学入試に合格しなければならないのと、日中に大学に通う時間も必要になってきます。ですので、社会人として働いている人は他の2つのプランから選んだほうがベターでしょう。

 

【まとめ】

いかがでしたか?

今回は日本語教師になるためにかかる費用についてご紹介しました。

 

日本語教師だけでなく、資格をとるためには費用がかかります。

 

ただ、その費用で資格をとることは、自分の自己投資にもなります。

資格をとってからも、新しい経験をする機会を得て、自分の未来も変えることだってできます。

 

ただ、自分の今の生活もあると思うので、あなたにとって無理のないプランで進んでいきましょう!

 

このサイトでは、日本語教師日本語教育能力検定試験に関するコラムを掲載しています。他にも気になった記事があれば、寄り道していってくださいね♪